toushitsu-memo

統合失調症の母親と向き合うための記録

母の様子が変わったとき

母が統合失調症の症状が出はじめたのは、私が10歳のときでした。

ある日「胸にしこりがある。乳がんなのかもしれない」ということで、病院へ検査することになりました。

結果は乳がんではなく、脂肪の塊のようなができていて、結果的に手術をして取り除くことになりました。後遺症などはなく、摘出してしまえば今後問題はない。ということだったようなのですが、母は「これがきっかけでガンになるのではないか」と、医師がいくら否定してもそう思い込んでいたようです。

当時、母は宅配業者のコールセンターでパートとして働いてたのですが、手術が終わり、数日後には出勤しなければならないということですぐに働いていました。

そして1ヶ月程たってから、母がいきなり「あの医者はデタラメばかり言うヤブ医者だ」などと言いはじめ、病院へ押しかけたり、何度も電話しはじめたりするようになりました。父はいつも止めに行ったり、他の病院でも検査してみようと言って、いろんな病院へ行ってはみたのですが、やはり同じ結果で、もう大丈夫とのことでした。

それから仕事をやめ、しばらく家で落ち着こうとなったのですが、ここからどんどん母が妄想深くなっていき、ありもしないことをよく話すようになりました。

あとから父に聞いた話だと、コールセンターでの仕事で、上司からのセクハラやパワハラがあったり、辞める時に少しもめたことがあった。と言っていたので、たぶん相当なストレスが溜まっていたのも原因だったんだろうな。と思いました。